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どこの劇場へ出掛けていっても見つけられないものがあった

シアタートラム ネクスト・ジェネレーション vol.1 
鑑賞日:2月1日(水) 14:00  
エビビモpro.『エビビモ』
女性

 困る。観終わった瞬間から「♪エビビモ!」が頭の中で恐怖のエンドレスリピート。東横線に乗ろうと渋谷駅を歩いている途中に、拳を握って手まであの通りに動かしてる自分を見つけた時は戦慄した。参った。もう、何が何だかとにかく頭の中はエビビモ漬けなんである。

 とにかくパワーがすさまじかった。まるでどこかの高校の文化祭公演のようだと思った。しかし、それは拙いであるとか完成度が低いであるだとかそういった意味ではない。どこの劇場へ出掛けていっても見つけられないものがあったのだ。舞台の上の空気が熱気で膨張して、そのまま破裂していってしまうのではないかと思った。その、パワーだ。パワーがすさまじかった。

 確かに、洗練された舞台ではなかった。けれど、これを洗練させてどうなんだという話である。だって、エビビモだよ?エビビモって何だよ。洗練のしようがない。エビビモはエビビモなのだ。
 
 最初は何てリアリティのないおとぎ話なんだと思って、イスが固いな、お尻が痛いななんて思って観ていたが、途中から私の様子が変わってきた。私の周りにはニートはいないし、私もニートでないし、もちろんこの舞台に立っている人は一番ニートから遠いであろう夢と希望に溢れた人たちだ。けれど、「♪逃げて逃げて逃げまくって」とどこに進むでもなくその場で駆け続ける人たちを見てこれはニートの話だけど、ひょっとしてニートだけの話じゃないなと思ったのだ。一瞬胸を突かれた。どうしよう、私もしかしてエビビモに行っちゃうかもと思った。けれど、同時に瞬間的にガッカリする自分も見える気がした。   
 
 何を学べとか教訓はこうだとか、そんなことはどうだっていい。体があってこその人間だとかそういうこともどうでもいい。ただ、胸を突かれたということが私には一個の衝撃だった。観て良かったと思った。
 
 これからもキレイにまとめたりすることはよして下さい。

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2009年02月24日 16:00に投稿されたエントリーのページです。

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