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想像力がフル回転し、自ら物語の中に入り込んでいこうとする

こどもの劇場2009『にんぎょひめ』 アンデルセン作「人魚姫」より
鑑賞日:6月14日(日)  14:00開演
女性

 先日観劇させていただいた『にんぎょひめ』は、ひとつひとつのシーンがとても幻想的で印象的…もう観劇から3日が経とうとしているが、どのシーンも鮮明に心に刻み込まれている。

 目や耳や感覚が舞台からのメッセージをとらえた瞬間瞬間に、想像力がフル回転し、自ら物語の中に入り込んでいこうとする。そんなふうに、観ている人が自然に舞台と同化できる作品は、とても魅力的である。

 『にんぎょひめ』は、とても魅力的な作品であった。

 たとえば、まるで人々が会話しているかのような冒頭のトーンチャイムと声を用いた即興のようなシーン。舞台上部に吊ってあった布をひらりひらりと靡かせるシーン。上演後に下手上部にかかっていた虹。次になにが起こるのか…もしかしたら自分の想像によって物語が進行しているのではないか?という疑念さえ湧き起こる。

 とにかく、シーンのひとつひとつにわくわくせざるを得ない。役者さんや役者さんが手にするもの、あかりの微妙なニュアンス、聞こえてくる音、どれも新鮮である。

 役者さんの中では、楠原竜也さんがとても魅力的だった。滑稽なサルから恋に落ちる王子様まで、言葉を使わずしてこんなにも身体を使って表現できるものかと、とても感激した。

 世田谷パブリックシアターにはよく足を運ぶが、好きな劇場のひとつである。まるで劇場が街の生活空間の一部となっているような気がする。わたしは、舞台芸術が舞台に精通した人たちのものではなく、より多くの人に親しんでもらえるように願っている。世田谷パブリックシアターは、まさに、そんな願いを叶えるのにぴったりの劇場なのではないかと思う。

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2009年06月26日 21:17に投稿されたエントリーのページです。

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