『ドリアン・グレイの肖像』
鑑賞日:8月22日(土) 19:00~
女性
「ドリアン・グレイの肖像」は、私が劇場で見た初めての作品となりました。映画館で流される映像を見るのとは違い、劇場全体に緊張感が漂い、より一層深く作品を味わうことができました。また、生のキャストの演技をすぐ近くで見ることができたので、臨場感にあふれていました。音響や回転する舞台にも迫力があり、それだけでドキドキさせられました。
私が普段テレビドラマ上で見る山本さんの役は、力強く頼もしくてかっこいいイメージがあります。しかし、ドリアン・グレイは、自らの美貌に酔いしれ、ヘンリー卿の影響によって悪徳を積み重ねてしまう青年でした。全く正反対のイメージなのです。愛していた人を自殺へと追い込み、友人をも殺してしまう、人の弱みにつけこみ脅し、アヘンにまで手を染める。どんどん狂っていくドリアン・グレイの姿からは、人間の残酷さや弱さを強く感じさせられました。
また、そんなドリアンに見事になりきっている山本さんの高い演技力も改めて実感しました。特に、シヴィルの弟に命乞いをするシーンなどはとても衝撃的でした。
実は劇を見る以前に、原作を読んでみようと手にとったのですが、登場人物の台詞は哲学的な論理が多く、めげてしまいました。しかし劇で見ると、それぞれの人物の感情がリアルに感じとれて、見ているうちにどんどんと引き込まれていきました。
今回の観劇で、映画や本にはない劇場の良さを知ることができたので、今後もパブリックシアターを利用していきたいと思います。
