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<区民レポーター>役者の台詞に力と時代の空気がバランスよくある、メジャーな劇団にはできない冒険

シアタートラムネクスト・ジェネレーション vol.2
演劇ユニットG.com『闘争か、逃走か。』

鑑賞日:1月24日(日) 19:00~
女性

 時折、小劇場へ足を運ぶ私の周りにも「トラムで演りたい」と望んでいる演劇関係者が多く、とても期待して出かけた。

 演劇ユニットは劇団ではなく、作品ごとにキャストやスタッフ等が集合して作られる。
最初に「メンバーありき」ではなく「作品ありき」で作られるところが面白い。

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撮影=栃木香織

 浄水器のセールスマンが迷い込んだ「村」は、携帯電話の電波も届かずバスも来ない孤立状態。まるで未来を見てきたかのような謎の村長や研究所の博士の発言に翻弄され、ちっとも帰れないセールスマンは不条理に対する怒りと焦りで疲労困憊する。

 高さのあるトラムの舞台を生かした階段の向こうから、村の人々は現れては消える。セールスマンは舞台手前の小さなアウトドア用テントで途方に暮れる。そして村長の予言通り村に隕石が落ち、それを機に人々は変貌を遂げるのだ。

 孤立した村は私たちの閉塞した社会かもしれない。
価値観も当たり前だと思っていることもあきらめていることも、すべては絶対ではなく、実はいとも簡単に隕石ひとつでひっくり返るのだ。
「闘争」に勝てば幸せになれるのか。
「逃走」すればその先に楽園があるのか。

 上演前に流れる音楽も劇中に流れる音楽も若いセンスが軽やかで素敵だ。
役者の台詞に力と時代の空気がバランスよくあること、メジャーな劇団にはできない冒険ができるのが若手の強みだと思う。
村長(河原崎次郎)さん、いい味出していてこの続きが観たくなりました!

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2010年02月19日 18:54に投稿されたエントリーのページです。

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