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<区民レポーター>カーテンコールは『終わり』ではなく『始まり』

こどもの劇場2010『狼たちの午後~Hungry Like a Wolf~』

鑑賞日:3月26日(金)19:00~ 
女性

 今回の公演では、上手は青、下手は緑、奥は赤と、原色の幕で囲まれたとてもスタイリッシュな舞台装置が印象的だった。大音量のロックンロール音楽に合わせた大迫力の群舞は爽快で、カッコイイ!の一言である。うってかわってコント部分では、そのハチャメチャな内容に、涙が出るほど笑ってしまった。

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              撮影=HARU

 しかし一番カッコイイのはラスト。コンドルズ主宰・近藤良平氏による無音の中でのソロダンスは、一瞬たりとも見逃せない。瞬きさえできない。神経が研ぎ澄まされるような感覚になる。そして、近藤氏が鋭く息を吐いた瞬間、音楽がかかる。メンバーが続々と登場して、フィナーレの群舞。力いっぱいの跳躍に合わせるように、原色の幕が上がってゆく。

真っ白な舞台、まぶしい程の照明!最高のラスト!
と、思いきや。

舞台を囲う真っ白な幕まで落ちたのだ!舞台裏の、機材まで剥き出しである!!
これには完全にやられてしまった。ずるい。カッコ良すぎである。
カーテンコール、感動の涙で掠れた視界に、満面の笑顔のメンバーたち。それを見た瞬間、コンドルズプロデューサーの勝山康晴氏のインタビューの一文を思い出した。
『コンドルズは技術うんぬんじゃなくて、「生き様」を見せる集団だから。』

 生き様を見せる。これほどコンドルズにピッタリの言葉はない。舞台裏まで見せてしまえるほどの闇雲でガムシャラなパワーに溢れた集団、それがコンドルズである。

 今回の公演を見て、コンドルズのカーテンコールは『終わり』ではなく『始まり』であることを強く感じた。世の中には、数えきれないほどの『始まり』が満ちているのだと、教えてくれたように思う。眩しいほどの春が、すぐそこに来ている。始まりに向かって全速力で走り出してゆくパワーを貰った、春にふさわしい公演であった。

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              撮影=HARU

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2010年05月28日 23:30に投稿されたエントリーのページです。

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