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<区民レポーター>共犯者めいた気分で開演を待つ

大橋可也&ダンサーズ新作公演『春の祭典』 

鑑賞日:5月15日(土)15:00~ 
女性

 シアタートラムは 何時行っても良い感じです。
風変わりな演目も多くて 三茶に住む私の 小さな自慢の種です。
外の切符売り場は、ほんの少しパリの街角みたいな雰囲気があるしエントランスホールの佇まいは何気なくて ホールから客席までのトンネルのような通路が好きです。
出し物によっては 一昔前のテント劇場の匂いも感じられます。


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               撮影=GO

 舞台は狭いのでしょうが 装置や美術によっては雰囲気も広さも驚くほど変わって 何度も驚かせられています。すぐ頭上の天井に並んでいるたくさんの照明装置が 私たち観客も舞台の一員であるような気にしてくれる。 肩を寄せ合うように座るベンチが 小さい舞台を囲んでいて、ここに集まった人たちは 席を詰めあって、なんとなく共犯者めいた気分で開演を待っていました。

 春の祭典は、何の前触れも無く、大橋可也さんの足音で始まりました。ミッキーマウスのアニメ ファンタジアの一曲 「魔法使いの弟子」のイメージでしょうか?魔法使いの帽子をかぶった大??魔法使いが、ミッキーマウス弟子に言いつけます。ダメージを受けて散らかってしまった この街を片付けるように と。魔法使いの弟子が腕を振り回すたびに 何本もの箒が割れて分かれて 無機質な 人 がどんどん増えていく。

 人々は操られて 片付けごとに精を出して居たけれど、魔法使い達が目を離しているうちに怠けて無気力になったり 勝手に恋をしたり テレビを見てサボったり イラついて暴れたりし始める。収拾がつかなくなったので 魔法使いとその弟子は やれやれと腰を上げ 烏合の衆である人間どもを片付け始めるのだけれど 大衆・デモクラチは力をつけ、暴力 と言う本能が炸裂。おぞましくも人を殴り蹴り倒すシーンが続いて、どういう風に終わったのでしたか・・?気を取り直した大衆が 静かに再登場して舞台は終わりました。
 
 共犯者めいた客席の雰囲気は 消えてしまったような気がしました。私の正直な感想はと言えば、 見ているのが辛かった。問題を提起する 実験的な舞台を作りたい と言う意気や盛ん、大橋可也さんには ご精進を期待して、レポート終わりです。

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2010年05月28日 23:52に投稿されたエントリーのページです。

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