5月6日(金)19時に「日本語を読む」Cプログラム『夜の子供』(作:生田萬 / 演出:吉田小夏(青☆組)が初日を迎えました。
客席に足を入れた瞬間から、はやくも異空間に入りこんだ雰囲気です。なにやら虫の声も。

生田萬さんの座右の銘 “過去はいつも新しく、未来は不思議に懐かしい” という思いがふんだんにちりばめられた戯曲です。
冒頭のト書きの中には、以下のようにあります。
だからこの芝居は、異星の野外劇場にいきなり迷いこんだような、そんな気分の中で始まるのがいい。
異星の野外劇場とは、ちょっと昔に夢見られた遠く懐かしい未来の劇場であり、記憶の中で自己増殖を続けるいつも新しい過去の劇場だ。
つまりそこは、冒険するノスタルジアの世界なのである。
このト書きから物語は一気に動きだし、シアタートラムはノスタルジアとエキソシチズムに満ちた空間へ旅立ちました。想像力によって現在・過去・未来がこんなにも容易に飛び越えられるとは・・・あっという間の1時間40分を、舞台と客席のみなさんで共有した不思議なひとときでした。
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上演後には、演出:吉田小夏(青☆組)さんを迎えてトークを行いました。その一部をお届けします。

演出:吉田小夏(青☆組)
※以下、「」内は吉田さんのコメントをまとめたものです。
○この戯曲を選んだ理由○
「明るさを感じました。言葉遊びが面白く、夜中に子供たちが寝ないでふざけているような感じがして、“さよなら、ニジッセイキ”というキャッチフレーズが心に残ったからです。」
「ト書きをどう活かすかを悩みました。生田萬さんのト書きがとても魅力的だと思ったのです。ト書きのイメージさせる力に、とても興味がありましたね。通常の公演では、よほど策略的にやらない限りト書きはよみません。せっかくのリーディングなので、ト書きが俳優さんやスタッフさんやお客さんの想像をかきたてるようにしたかったのです。」
○お客様から昭和のキーワードがたくさん出て来るが、分からないものがあったところはいかがでしたか?という質問に対して○
「リアルに体験していないもの、わからないことがあった時は、出演者の方やスタッフの方に助けていただきました。それ以上に戯曲の言葉が音として弾みよく面白くとりこまれていたので、ダジャレを楽しく思い切り言ってもらう(笑)、韻を楽しむということに重点をおいてやりました。発表された当時のキーワードを盛り込んだ戯曲であり、かつ未来からのメッセージが届きエールをおくるということは、今とは違う観客への届き方があったのだろうなぁと思います。」
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演出の吉田小夏さんと7人の出演者によって届けられるCプログラム。想像力をかきたてる美しい日本語の存在に強く気付かされます。残る5月8日の公演にぜひご来場ください。
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【公演情報】
『日本語を読む その4~ドラマ・リーディング形式による上演』
5月4日(水)~5月8日(日) シアタートラム
A:『ザ・シェルター』 [作] 北村想 [演出] 大澤遊
[出演] 占部房子/近藤芳正/谷川昭一朗/明星真由美
B:『家、世の果ての……』 [作] 如月小春 [演出] 北川大輔
[出演] 石母田史朗/粕谷吉洋/久世星佳/小村裕次郎/佐戸井けん太
ともさと衣/松金よね子/吉見一豊/吉本菜穂子
C:『夜の子供』 [作] 生田萬 [演出] 吉田小夏
[出演] 粕谷吉洋/久世星佳/佐戸井けん太/ともさと衣
羽場裕一/明星真由美/吉見一豊
※出演者は五十音順
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