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<@ホーム公演>レポート 

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『チャチャチャのチャーリー 〜たとえば、恋をした人形の物語〜』
いつもの食堂やラウンジが、劇場に早変わり!高齢者施設訪問公演の様子をお届けします。

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 ①たにぐちいくこ編
 6月8日(金) 等々力の家
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ホーム公演祝初日!!晴天!!
「チャチャチャのチャーリー」のタマオ役をやらせて頂いております、 たにぐちいくこです。

今年で出演させて頂いて3年目になります。 月日が経つのは早いですが、毎年この季節に上演していて 初夏の匂いがしてくると、うずうずっと一輪車に乗りたくなるのです。

今日も等々力の緑が匂いする中、皆様と一緒に車に揺られて行って参りました。 中庭が見える広間で、初日のドキドキとわくわく...ついに幕が開きました。

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左から、たにぐちいくこ(タマオ)、ノゾエ征爾(ダニエル健太郎)、山本光洋(チャーリー)、石村みか(ミカン)

個人的には失敗もありましたが、たくさんのお客様の笑顔に助けられて 無事に演じ終えることが出来ました。 そうなんです、お客様の顔が間近ではっきり見られるのも この公演の特徴なのです。 劇場と違って舞台も客席も明るい中、お客様全員のお顔、スタッフさんや裏方さんのお顔もすべて見ながら演じられる大変貴重な体験です。

これまで続けてきて忘れられない顔がたくさんあります。 今日は出演者の名前を呼んで頂いたり、お話の中で私のことを励ましてくれた女性のお顔がキラキラしていて素敵でした。 明日もそんなお顔に出会える事と思います。

明日は上北沢と北烏山、2ステージです。 世田谷の地名は「沢」だったり「山」だったり深い緑色の匂いがプンプンしますね。 ふかみどりを越えて色んなお顔に会いに行きますよ~


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 ②たにぐちいくこ編
 6月9日(金) 上北沢ホーム/デイ・ホーム上北沢
           フォーライフ桃郷
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雨に濡れた上北沢と北烏山のふかみどりを越えて、 今日も色とりどりのお顔に出会ってきました!!

ラスト合唱シーンでお花を皆様に配る演出があるのですが、二列目の男性の方がずっと「こっち、こっち!」と手を伸ばしておられたのがとても印象的でした。

私は危ない乗り物に乗っているので、二列目までは怖くてお花を渡せないのです...すみません... その分たくさん手を振り歌いました。

近隣から観に来ていた少年にも「お疲れさま!すごい良かったですよ!!」 と満面の笑みで何度も言って頂き、その笑顔に感動のあまり 「ありがとう。」「ありがとう。」としか言葉が出てきませんでした。
あのにっこにこの笑顔はしばらく忘れられません。

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(上北沢ホーム)

そして、この日の顔と言えば、ランチタイムの出演者の顔も生き生きしていて素敵でした! ホームからホームへ車で移動中にお弁当を買って、皆で控え室で食べました。 美味しかったぁ!もつかの間、すぐに公演準備に取りかかりました。

あっと言う間の2ステージでしたが、色とりどりのお顔に会えて「すごい良かったですよ!」
と言って頂き11日間の公演の中でも印象的な1日となりました。

うん、きっと忘れられないな~

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(フォーライフ桃郷)

明日は私たちのホーム!?三軒茶屋にあるホーム公演です。
行ってきま~す!

taniguchi.jpg◆たにぐちいくこ‥‥出演(タマオ役)
 東京藝術大学美術学部、先端芸術表現科卒。2001年より自作のパフォーマンス『The doll cannot stop suddenly』や『オープンスペースジャンクションタワープリズムランドマークダイナミックO-Passトライアングルフォルムミニマルインテリアエントランスループムーブメントライアングルタワーレジデンスンデマス。』などを発表。また、温泉きのこ、松尾スズキ少女歌劇団、毛皮族、ミクニヤナイハラプロジェクト、などの舞台作品にも出演。最近では、第56回岸田 國士戯曲賞を受賞した矢内原美邦率いるoff-Nibloll 公演『一人芝居 spoken word "家は南に傾き、太陽に向かって最も北から遠い"』にも出演する。


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 ③石村みか編
 6月10日(日) フレンズホーム
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皆様こんにちは
初めまして、ミカン役の石村みかと申します。

今回は初の参加で、音楽担当したり、お話を進めたりしています。まだまだ不慣れなのですが、もっと施設の皆様に楽しんで頂けるように精進したいと思います。

さて6/10(日)は、下馬にあります特養フレンズホームで、公演しました。

殆どの方が車椅子で観劇されてましたが、とっても元気な方々で、皆さん動きたくて、ウズウズしているようでした。笑顔がたくさーんあるホームで、私も沢山の勇気を頂きました。

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(フレンズホーム) スタッフさんとみかんの会話から劇がはじまります

明るい施設で、気持ち良く、演らせて頂きました。ありがとうございました!

ishimura.jpg◆石村みか(いしむらみか)‥‥出演(ミカン)
玉川大学演劇専攻在学中に、白井晃演出『銀河鉄道の夜』のカンパネルラ役でデビュー。 劇団☆新幹線、劇団大人計画などへの出演や、世田谷パブリックシアター、新国立劇場、青山円形劇場、下北沢のザ・スズナリなど数々の劇場の舞台に出演。最近の舞台に、東宝『検察側の証人』、サスペンデッズ 『カラスの国』、演劇ユニットてがみ座『空のハモニカ』、世田谷パブリックシアター@スクール公演 『にんにん忍者★でんエモン一座』など。舞台のほか、NHK教育テレビ「英会話エンジョイ・スピーキング」 レギュラー出演(2003)、映画「ブタがいた教室」(前田哲監督)、「孤高のメス」(成島出監督)、「きみは僕の未来」(浅野晋康監督)、CMやナレーションでも活躍中。出演作は風琴工房『紀億、或いは辺境』。


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 ④ノゾエ征爾 編
 6月11日(月) 久我山園
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こんにちは。作・演出・出演のノゾエ征爾です 。

昨年も行かせていただきました久我山園に、また公演をしに行かせていただきました。駐車場にて財団車を軽くこすった昨年の小事件を思い出しました。昨年、一昨年と、同じ場所を回らせていただくこともあるのですが、俳優やスタッフは、場所の名称というよりも、その場であった出来事などで、その施設の詳細を思いだしたりする。職員さんが、自ら脚本を用意されたとか、スコールのような大雨に見舞われたとかなどなど。

久我山園さんに関しては、昨年の車こすった事件もそうだけど、今回、本番中に思いだすこともたくさんあった。前列で観劇してくださるご老人の中に、何人か、見覚えのある顔が。昨年も積極的に笑ってくださっていた男性は、今年も変わらず率先して笑ってくださり、チャーミングな笑顔のお婆ちゃんは、今年もチャーミングは健在でした。

そのお婆ちゃんと終演後お話しした。なんと、明治生まれの100歳越えで、ナマで「ハチ公」を見ていたとおっしゃる。 かなり詳細にハチ公のお話しをされていた。毛が白っぽくて赤くて、呼ぶとすぐに駆けてきた、などなど。

来年も来てね~と言ってくださりつつも、私は来年は生きてるかわかんないけど~、などとブラックジョークまでおっしゃる。 お婆ちゃんの笑みと柔らかい手が忘れられない。

来年も必ず来たい。来て、またお婆ちゃんとお話ししたい。
いやあ、にしても、ハチ公をナマで見ていた方に会えるなんて...。

*次の執筆者は、主役:チャーリー役の山本光洋さんです。

CH0611.jpg カーテンコール

nozoe.jpg◆ノゾエ征爾(のぞえせいじ)‥‥脚本/演出/出演(ダニエル健太郎)
脚本家、演出家、俳優。劇団「はえぎわ」主宰。1999年より 30におよぶ劇団の全作品の作・演出を手がける。また、外部公演にも 脚本家、演出家として、また俳優としても多数出演。世田谷パブリックシアターではドラマリーディング『醜男(ぶおとこ)』を演出。テレビ、CM、映画(「ウルトラミラクルラブストーリー」「シーサイドモーテル」他)などでも活躍している。また、2010年よりENBUゼミナール演劇科専任講師を務める。『○○トアル風景』が(2011年上演作品)第56回岸田國士戯曲賞を2012年受賞。9/28~10/8はえぎわ次回公演 『ライフスタイル体操第一』三鷹市芸術文化センターにて。主演映画『TOKYOてやんでぃ~The StoryTeller's Apprentice~』 2012年公開予定。


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 ⑤山本光洋 編
 6月12日(火) デイ・ホーム千歳
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前日の夜。家でかっていたカブト虫の幼虫が、オス・メス一匹ずつ成虫になっていた。まだ6月の上旬なのに、もう成虫になるんだと思いつつ、13匹の幼虫がすべて成虫になった時のさわがしい夏の夜を思いつつ、三軒茶屋へ。

それから車にのって会場へ。今日も開演前から客席はワイワイとにぎやかで、なかには30分も前からすわっている人もいた。

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みかさんの演奏から始まって、笑ったり、しんみりしたりと進み、あと少しで終わりというところ。人形で止まっている私は思った。
「おいおい、今日はみんなパーフェクトじゃないか」

そして動き出して6つ目のセリフ。
はい、ここで私がつまずきました。いえ、正確には、つまずきそうになる自分を無理矢理立ち上がらせて続けた。セーフ!

けど、この公演はそんな細かい事を気にするようなお客さんはいませんよ。おじいちゃん、おばあちゃんが自分の子や孫を見るようなあたたかさに助けられ、今日も拍手、拍手で無事終了。帰りの車中、明日こそはパーフェクト、と思いながらも疲れてねてしまう‥‥‥おつかれ様でした。


yamamoto.jpg◆山本光洋(やまもとこうよう)‥‥出演(チャーリー)
 ニューヨークにてパントマイムを学ぶ。帰国後、舞踏家・田中泯主宰の「舞塾」で舞踏を学ぶ。1989年より渋谷ジァンジァンや銀座小劇場などを中心に『KOYO MIME LIVE』を展開。1991年より むごん劇カンパニー『イメージCINEサーカス』にレギュラー出演。東京ヘブンアーティスト認定者で、大道芸人としても国内外のフェスティバルなどで活躍。1997年英国エジンバラ国際演劇祭では2週間のフリンジ公演を行い、地元マスコミで4つ星と評される。1999年よりパントマイムユニットTORIOを結成、全国の市民劇場や学校公演で公演を重ね、近年では、オペラ、ダンス、演劇との競演など活動の場を広げている。『僕の時間の 深呼吸 21世紀の彼方の時間にいる君へ』(台本・演出:高泉淳子)、『ア・ラ・カルト2~役者と音楽家のいるレストラン』(台本:高泉淳子、演出:吉澤耕一)などにも出演。


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 ⑥制作スタッフ 編
 6月13日(水)デイ・ホーム世田谷
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世田谷線の世田谷駅から、少し歩いたところにある、閑静な住宅街にあるホームです。

公演会場は地下のホール。さっそくエレベーターをお借りして、機材や小道具を運んで降りると‥‥すでに観客席がきれいに並んでいました。そして背もたれの後ろには、デイ・ホーム太子堂、デイ・ホーム松原、デイ・ホーム大原、地域のかたがた、と書かれた4色の紙。「ここは小さいデイなので、近隣のホームのほか、地域にお住まいの方々にも観劇のお誘いをしました。きょうは50名が見に来ます」と、ホームの所長さん。

開演の30分くらい前から、どんどんお客さまがやってきて、会場のあちらこちらで、あいさつしたり、会話がはずんで、いかにも地域の社交場。もりあがっています。

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(ミカンの歌にあわせて口ずさむお客さまも。)

そして、お芝居も無事終了。公演のあとは、みんなで記念写真をとりました。

この日の最高齢はホームのご利用者の104歳、一番若いお客さんは近所の3歳の女の子だったそうです。ありがとうございました!


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 ⑦ホームの職員さん 編
 6月14日(木) 高齢者センター新樹苑
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今日は、朝からバタバタ、待ちに待った演劇会です。新樹苑では地域のみなさまに観て頂きたいと、ポスター貼りや声かけをしながら、開演時間には来てくれるかな...大勢のお客様が来て下さいました。『世田谷パブリックシアター@ホーム公演・チャチャチャのチャーリー・・・』1年振りの公演です。 

この公演は、舞台と客席が一体で、スポットライトも無く、目の前で、演技・パフォーマンスをして下さいます。奇麗な声、心に響きました。サンシンの音色、眼をつぶり、青い空、青い海・・・。パフォーマンスの驚き、スゲー、もっともっと見たい!

そして、演技の強弱もひきつけられます。お腹をかかえながら、笑っているお客様が、満面の笑み、童心に返り、眼の輝きがキラキラしています。

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「おしまい」と、本が読み終わると、なんだかさみしい感じですが、また是非みたい!あーあ、コーヒータイムか、おやつの時間だね。ちょうどいい時間で、終了しました。

世田谷パブリックシアターのみな様、演者のみな様本当にありがとうございました。世田谷区立高齢者センター新樹苑での公演ありがとうございました。今回が、高齢者センターでのラスト公演かもと思うと熱いものが出てきますね。

追伸
「それでは、準備がととのいましたね・・・」突然のハプニングも、演者やお客様の温かいお心づかいありがとうございます。本物の舞台、いいですよ!
(記:高齢者センター新樹苑 鈴木寿和)


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 ⑧制作スタッフ 編
 6月15日(金)<特別お披露目公演> キャロットタワー26階 展望ロビー
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「みなさまお気軽にご来場ください~。」 金曜日の朝10時10分は三軒茶屋のランドマーク、キャロットタワーの展望ロビーが劇場になりました。この日は4月にリニューアルオープンしたキャロットタワー26階にて、会場協力をいただき特別お披露目として、展望ロビーで公演をおこなったのです。これまで沢山の場所で上演してきましたが、今までで一番高い場所での公演です!

天気にも恵まれ、眼下に広がる26階ならではの風景がうれしい朝のひととき。この公演は、キャロットタワーから歩いて少しのところにある「デイ・ホーム太子堂」のみなさん、情報ガイドで募集し見事当選された世田谷区民のみなさん、そして、当日展望ロビーにふらりとでかけていらしたラッキーなみなさんに楽しんでいただきます。

ミカンさんと公演会場・レストランスカイキャロットのスタッフさんとの楽しい会話からスタート。

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 オススメのラバッツァのコーヒーをいただきます!

いつも賑わう展望ロビーは、この時もたくさんのお客様の笑顔と笑い声と温かい気持ちでいっぱいでした。

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 あっという間の40分!

世田谷パブリックシアター/シアタートラムのある建物・キャロットタワーの26階は朝9時半から夜11時まで、どなたにもくつろいでいただけるスペースです。今回この場所でお披露目をさせていただき、一般のみなさんにもご覧いただくことができました。ありがとうございました!


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 ⑨石村みか 編
 6月15日(金) デイ・ホーム松原
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ここは 今回行ったホームの中では 小さくこじんまりとした、とても温かな雰囲気の場所でした。

『チャチャチャのチャーリー』公演の、ホームの担当者、谷さんは今回でチャーリー三回目、ベテラン! 手際良く、素敵に劇に参加してくれました。

人数も少人数で皆様の笑顔もとっても近くで感じられ、隅々まで、言葉が届いているかなぁ。という実感がありました! 皆さんありがとうございました!

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私はといえば、まだまだ慣れずに小さなミスを連発しますが、何とか流れに乗っかれる感覚が出て来ました。 そんな時にはもう終わりに近づいているのですねー。 ぐすり。・°°・(>_<)・°°・。

でもあと残り、悔いのないようにやりたいなぁと思います!


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 ⑩たにぐちいくこ 編
 6月16日(土) きたざわ苑
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雨色の中、今日も皆で車に乗り行って参りました、きたざわ苑は 毎年お邪魔していて今年で3回目のホームです。

スタッフさんとも何度かお会いしているので、何だか「おかえりなさい。」と言われている気にさえなりました。

以前オレンジ色のスタッフシャツを着ていたご担当者の方が 今年は赤色になっていて、その事をチャーリーチームの小宮山さんが覚えていてその事をお話されていました。

人の記憶はその人の顔と同時に服の色まで覚えているものなのだなぁと気づかされました。

そう言えば、ホームのご利用者様で今年で3回目にご観劇頂く方、去年もお会いして色々お話した方、それぞれのお顔と同時に会話までも覚えていたりして自分でもびっくりしました。

会話の中で、毎日のように言われる一言があります。
「また来てね。」

一言が大勢の言葉になってたくさん聞こえてくるのです。
「また来てね。」
「また来てね。」
「また来てね。」...

「また来ます。」

また来年も「おかえりなさい。」と言われたいなぁ何て事を考えながら 行き慣れた笹塚からの帰り道、きたざわ苑を後にしました。

明日、明後日も行き慣れた芦花ホーム、フレンズケアセンターへ 「ただいま~。」と言いながらお邪魔したいと思います。
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(タマオちゃんが描いたチャーリーの似顔絵。たにぐちさんの作品です)


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 ⑪舞台監督 編
 6月17日(日) 芦花ホーム
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梅雨である事を忘れてしまう程の快晴の中、 本日は芦花ホームへ行かせて頂きました。
この芦花ホームはチャーリーのデビューの地なのです。

しかし感慨にひたる間もなく、到着と共に舞台の設営を始めます。 大き目のホームと言う事もありますが、たくさんの方が楽しみにされてた様で、早いうちから皆さんが集まり出したのです。

客席がいっぱいになると、 ミカンさんのサンシンの音色を合図にスタート!

どのホームでも感じる事なんですが ご利用者さんは勿論、職員さん達が楽しんでおられるようで 「あらっ」「まぁ!」「すごい!!」なんて思わず声を出して見入っていらっしゃいます。 この日も、チャーリーが口からたくさん、卵を出すと 「えぇ?幾つ入ってるの?」と、声をあげて驚いてました。
最前列のお婆ちゃんは「5個!」と出てくる卵を数えていた様です

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(チャーリーの芸に、舞台上も盛り上がります)

そんなチャーリー達の楽しそうなお話や歌に誘われてか 本番が始まってからも、ご利用者さん達が集まってくる、集まってくる。
気が付けば、僕の座っている音響ブースの周りもご利用者さんでいっぱいになっていました。

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そんな、たくさんの方に楽しんで頂いて、 今日も大成功だったんじゃないですかね?
チャチャチャのチャリーも、明日が千秋楽。 明日も皆さんに楽しいで頂ける様、頑張ります。
(記:舞台監督 池田克成)


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 ⑫ノゾエ征爾 編
 6月18日(月) フレンズケアセンター
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『チャチャチャのチャーリー』千秋楽
2012年6月18日。13時30分開演。@フレンズケアセンター。

今年で3年目を迎えた「チャチャチャのチャーリー」。

今回、急遽参加してくれることになった石村みかさんのおかげもあって、今年もたくさんの素敵な出会いと公演をすることができました。

最終日の前日は、3年前にこの公演がスタートした場所、芦花ホームでの公演でした。

3年前から変わらずいらっしゃるおばあちゃまにもまた会う事ができ、劇中、おばあちゃまの笑顔を観た時は胸がつまった。

そうしてついに迎えた、三年間の集大成・千秋楽。

本日の千秋楽は、たにぐちいくこが乗る一輪車がパンクしてしまってたり、バタバタの中でのスタートでしたが笑、

なんか、やはり、とっても感慨深かった。

喜んでくださる様々なお爺ちゃんお婆ちゃんの表情を見ていると、やはり感動してしまい、最後、あまりちゃんと唄えなかった。

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この公演の意義についてよく考える。

普段自分がやっている演劇は、自分達で全てを企画し、セッティングして、お金を払って観に来ていただくもの。

観に来てくださる方は、すくなくともその作品には興味をもって下さっているわけだ。

しかし、この@ホーム公演は、それとは逆のノリなのだ。

高齢者施設で過ごされるご利用者さんの元へ、言うなれば勝手に?いきなり?おもむくわけだ。

芝居を観るのが初めての方もいらっしゃるし、芝居なんて興味ない方もいらっしゃるでしょうし、

顔を向けることすら不自由な方、認知症症状の方も多くいらっしゃる。

芝居が始まっても見向きもしない方もいれば、全く関係ないことをしている方もいらっしゃる。

それでも僕らは、その前で上演をし、僕たちなりの精一杯の気持ちを乗せた芝居を届ける。

なぜそこまでして?

それは、心の芯から喜んで下さる方がいるからだ。

普段、劇場に観に来て下さる方とは比べ物にならないレベルで、

心の芯からしみじみと、時には涙を流して、

良かった~。どうもありがとう~。

と。

彼らの日常は、残り時間も読めない流れで流れていく。

その人生の一コマで'感動'を共有できた喜び、充実感。

それは同時に、お芝居の力を教えてもらえる瞬間であり、人と人が同じ空間を共有できる歓びを再確認できる瞬間でもある。

観劇した数時間後には、すでに覚えていらっしゃらない方もいるでしょう。

でも、皆さんの「生」が確実に躍動した、感動に満たされた数十分があったのは事実なのだ。

それだけでいいと思う。

とってもシンプルな構造だ。

お芝居をし、観た人が喜ぶ。

それだけの1時間弱。

普段の劇場芝居は、それだけとはなかなかいかない。

全く別のモノがここにはある。

人の「人生」に直接関われる演劇。

勿論僕は、いわゆる劇場演劇を今後もやっていくわけだが、

この@ホーム公演は、続けさせてもらえる限り、続けたい。

もしかしたらホームで過ごす親の前で上演する日も来るのかもしれない。

それはそれで、辛いとは思うけど、小さな親孝行になるのかもしれない。


というわけで、来年も、是非、やれたらと考えております。

新作で。


また会いたい顔がたくさんあります。


この公演を支えてくださる、全ての方に感謝を申し上げます。

ノゾエ征爾

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世田谷パブリックシアター@ホーム公演
『チャチャチャのチャーリー ~たとえば、恋をした人形の物語~』

◇脚本・演出=ノゾエ征爾
◇出演
チャーリー‥‥‥山本光洋
ミカン‥‥‥‥‥石村みか
タマオ‥‥‥‥‥たにぐちいくこ
ダニエル健太郎‥ノゾエ征爾
◇スタッフ
舞台監督=池田克成 衣裳部=奈須久美子
音響協力=小笠原康雅・柴田未来・尾崎弘征
協力=世田谷パブリックシアター技術部
広報=和久井彩 営業=吉兼恵利 企画制作=小宮山智津子
オリジナルイラスト=たにぐちいくこ ひまわりイラスト/パンフデザイン=菅野博子

主催:公益財団法人せたがや文化財団 企画制作=世田谷パブリックシアター 後援:世田谷区
*本公演は、「世田谷パブリックシアター友の会」と「株式会社世田谷サービス公社/FMせたがや」よりご支援をいただいております。

協賛:アサヒビール株式会社 東レ株式会社
平成24年度文化庁優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業 

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2012年6月22日 15:00に投稿されたエントリーのページです。

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