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YOUTH-PERFORMANCE 2013 トバズニハ
新作パフォーマンス『コンパス グルグル』
中高生レポート

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去る8月18日(日)・19日(月)にシアタートラムにて、YOUTH-PERFORMANCE 2013 トバズニハ 新作パフォーマンス『コンパス グルグル』は無事に公演を終了いたしました。
ご来場いただきました方はありがとうございました。
"トバズニハ"の活動をサポートしてくれた中高生レポーターの千葉ゆりさんから届いたレポートを掲載します。

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撮影=梶山かつみ

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ぐるぐるぐるぐる。私たちは繰り返しの中で生きている。

「同じような毎日に、なんだかすこし飽き飽きしない?
ならいっそ、そんな日常から抜け出して、ちょっと旅に出てみようよ!」
・・・そう言うと、トバズニハは観客を巻き込んで、世田谷、日本、そして世界を飛び出し、大気圏を突破して、宇宙の旅へと出発したのだった・・・

というようなプロローグがこの作品にはあるのかもしれません。
初めて稽古を見学させていただいた時からこの作品にはSFのような雰囲気を感じていました。また昨年と比べて演劇的要素が多く、作品全体がひとつの大きな物語になっているようでした。それに伴って伝わってきたのは「得体のしれない不気味さ」です。最後に暗闇の中で横たわっている彼らを観ると、果たして彼らは本当に人間だったのか、それさえも分からなくなるような危うさを感じました。しかし、それとは対照的に全員で歌を歌う彼らの表情や動きは、とても可愛らしく、ユニークで、おもわず笑ってしまいます。このように舞台の上でいろいろな顔を見せてくれるトバズニハのメンバーは一人一人がとても個性的で、それぞれ違った輝きをもっています。それだけでなく、その個性には深みがあり、観ている私たちを作品の世界へ引き込む力を感じました。また、作品の中で発する言葉ひとつをとっても、一人一人が真剣にその言葉と向き合っているのが印象的でした。全31回のワークショップで自分たちが出会ったものをひとつひとつ、しっかりと咀嚼して自分の中に取り入れたものが、じわじわと滲み出し、この作品を形作っていたように思います。そのため、どんなに小さな動きや声にも、きちんと彼らの意志が宿っています。作品のどの瞬間を切り取っても、メンバーが自分の中で咀嚼した「何か」を詰め込んで私たち観客に届けようとしていました。「何か」という言葉で表現してしまうとかなり抽象的になってしまいますが、あまりにもいろいろな瞬間がありすぎて、一つの言葉として形容することができませんでした。ですが、作品全体を通してみると彼らは必死に「今のままではいけない。」ということを私たちに投げかけていたように感じています。

さて、宇宙の旅へと飛び出したトバズニハは、一体どこへ還り、どこへ向かったのでしょうか。それは誰にも分かりません。
でも、等身大の彼らの表現は、観ていた私にも「きっと何かができる」という無限の可能性を示してくれました。もしかしたらトバズニハはこの作品で私の行き先を照らしてくれたのかもしれません。

あとは私が勇気を出して、飛び出すだけ、です。

YOUTH-PERFORMANCE 2013
中高生レポーター
千葉ゆり

YOUTH-PERFORMANCE 2013トバズニハ 新作パフォーマンス『コンパス グルグル』の公演情報はこちらから

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2013年8月21日 17:13に投稿されたエントリーのページです。

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